肛門の地獄

とんでもないタイトルだが自分の体験を書き記すのが目的のブログなので赤裸々に書こうと思う。


まず知って頂きたい事、それは抗癌剤を使用したらその瞬間「便秘」になる。

例えば私の様に4日間入院して5日目に退院だとしよう。

その入院期間中、放っておいたら1度も排便は出来ない。それくらい一気に便秘になる。


病院側もそれは当然知っており、便を柔らかくする為の錠剤を毎日処方してくれる。

しかしそれでも出ない。

前回の入院時はしれ~とその薬を2回もらった。つまり通常の倍の量だ。

それでようやく排便があった。


さて、問題は退院後だ。

これまた全く出ない。

しかし、あまり薬にばかり頼りたくない気持ちもある。

なので私はなるべく食物繊維を摂取する様にして、これに対処してきた。

しかし、それは誤りだったかもしれない。。。


便秘になると腸に便が蓄積されるので硬くなって行く。それは皆さんお分かりだろう。

いざ排便されると、まるで丸い石ころみたいになっている。


とてつもなく酷い便秘になるので、少しでも便意をもよおしたら何とかして出したいと思うものだ。それはそうだろう。数日分溜まっているのだから。


呼吸が止まるか血管がブチ切れて死ぬかというくらいトイレで気張り、それでようやく親指ほどのものがコロンと出る。

この時の気張り具合は富樫源次が油風呂を耐えている時の雰囲気を想像して頂きたい。(魁!男塾)

退院後の第一回目なんて本当にこんな感じだ。


さて、そんな事をしていると肛門が少し切れたりする。皆さんも硬い便が出た時にそういう経験をした事があるのではないだろうか?


問題はここからで、白血球も赤血球の数値も落ちるからその傷が治らないのだ。

そしてまた排便する。

そうするとその際に必ず便が傷口を触る事になる。ノーガード状態だから菌が入る。そうするとその部分が少しかぶれたかの様になる。


赤ちゃん用のお尻拭きなんかで頻繁に肛門辺りを拭くようにしているが、それでもやられてしまう。少しずつその被れた箇所が増えるのだ。

そうすると排便の度に痛みを伴う。

これがまたとてつもない痛みなのだ。


トイレットペーパーは1度クシャクシャにして出来るだけ柔らかくしておく。元々ソフトのものでもだ。

それで軽く拭き取る。

それからはおしり拭きを使用して綺麗に拭く。

とてもじゃないが紙で深追いは出来ない。

死ぬほど痛いからだ。


日本だとウォシュレットがこういう時に多少の助けになるのかもしれないが、アメリカではそんな気の利いたアイテムなど無い。

そんなわけでおしり拭きは必ず持つべきだと私は思う。

(ちなみに、アメリカで子育てを経験したご家庭には大抵おしり拭きは常備されている。とにかく何にでも使えて便利だから!)


ここ数日はそうやって綺麗にしてからオロナイン軟膏を塗っている。感覚的には正解だと感じている。抗生物質入りのクリームなどでも良いのだろうが、とりあえず我らがオロナインで試している。


口の中も痛くて飲食の度に涙を流し、ようやく便意をもよおしたらと思い排便するとまた涙を流す。拷問の様な日々だ。


薬に頼り薬漬けの身体になるのは嫌だが、排便に関しては薬に頼り便を柔らかくして排出する方が良いのだと思う。薬に対して少し頑固過ぎたかもしれないな。。。


自らの身体で思い知ったこの経験が、たまたまこのブロクに辿り着いた方のお役に立てれば幸いです。


ちなみに痛みを文章化すると、肛門に剣山を突き刺してグイッと捻った様な痛みです。

男塾の塾生でも耐えられない痛みです。

まぁ富樫は別格だから大丈夫そうだけど。(笑)



私もど根性見せてます!
私もど根性見せてます!