退院しても抗癌剤の影は至る所に付きまとう。
まずは口の中。
何度歯磨きをして口を濯いでも、ジワーッっと口の中に何か染み込んで来るのが分かる。
おそらくこれは抗癌剤で、口の中がとにかく不快だ。
この現象が2-3日は続く。
ようやく今朝になり、少しマシになったかな〜と感じて安堵している。
次に抗癌剤を感じるのは「汗と尿」だ。
どちらも嫌なニオイが混ざっているのが分かる。抗癌剤のケミカルだろう。
なので寝汗をかいたらすぐにシャワーを浴びたくなる。
本当に嫌なニオイだ。
トイレでもそう。
おしっこをしたらいち早く流してさっさとトイレを出たい。
それくらい尿に混じるニオイが不快だ。
これらも数日間は続く。
仕方ない事なのだが、個人的にはかなり嫌だと感じている部分だ。
だが同時に、自分の内臓たちが頑張ってこれらを排出してくれようとしている事に嬉しく思う。
だから身体を労り、負担をかけない様に気遣う。これまでもなるべく気には掛けてきたが、今後はもっと内臓への意識は高まるだろう。
世の中には様々な情報があり、抗癌剤の◯◯倍の効果がある!とか、ニンニクの効果やフキノトウ、アガリクス、フコイダン、クエン酸など、色んな食物が紹介されるがどれもこれも私を癌から救ってはくれなかった。
摂らないより摂っている方が良いのは間違いないのだろうが、どんなにケアしていても「なる時はなる」ものだ。
事実、私の血液検査の結果からはとても癌なんてあり得ない!と言われていたほどの健康体だった。
しかしよくよく調べてみると「肉腫」という形での癌。
特別変異だから誰にいつなるか分からないものと説明を受けた。
こんなの防ぎようが無い。
抗癌剤は嫌だが、効果を実感している部分もある。だが抗癌剤を完璧なものだったり信じ切っているわけではない。
あくまでも対処の1つとして、様々な上に挙げた様な食品だったり、生活習慣たったり、環境だったりで健康を保つしかない。
その意識をしっかり持つことが大切なのだと思う。
今回の事で、自分の言葉には説得力が宿ったと思っている。
自分の周りの大切な人たちへとこの想いを伝えて行ければ良いと思う。
